このようなお悩みを解決していきます!
この記事で学べること
・サーフボードのPUとEPSの違い
・PUサーフボードのメリット・デメリット
・EPSサーフボードのメリット・デメリット
・PU・EPS以外のソフトボードについて
初めてのサーフボード購入で悩んでいると、よくネット上で見る『PU』や『EPS』という単語。
『なんやねんそれ!』という思いのままググっていたら、このページにたどり着いたのではないですか?
そんな悩みを解決するために、今回はサーフボードのPUとEPSの違いについて徹底的に解説しました。
もし今回説明している内容を知らなければ、価格の高いサーフボードを買ってしまったり、初心者が選んではいけないサーフボードを選んだりしてしまいます。
サーフボードの選択を間違えてしまうと、5万円〜10万円ほどのお金が無駄になります。絶対に慎重に買うようにしましょう!
なのでサーフィン初心者こそ、最後まで必ず読んでください!
以下の記事では、初心者でも反則級に乗れるおすすめのサーフボード3選を紹介しています。
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『サーフボード選びで絶対に失敗したくない!』と思っている人は、ぜひ目を通してみてくださいね!
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【結論】サーフボードのPUとEPSは両方ともおすすめ!
『サーフボードのPUとEPSはどちらがおすすめ?』という問いに、まず答えていきます。
正直言うと、サーフボードのPUとEPSは両方ともおすすめです!
それはPUとEPSがまったく性質の違ったものであり、優劣が付けられないものだからです。
ただ性質がまったく異なるので、『PUは〇〇な人がおすすめ!』や『EPSは〇〇な人がおすすめ!』というのは明確にあります。
それでは具体的におすすめな人の特徴を挙げていきます。
PUがおすすめな人の特徴
PU素材のサーフボードがおすすめな人の、特徴は下記のとおりです。
PUがおすすめな人の特徴3選
- 購入費用をできるだけ抑えたい方
- ランニングコスト(=維持費)を抑えたい方
- バランスの取れた性能を持つボードが欲しい方
まずPUとEPSでは、『費用』で大きく異なってきます。
またPU素材のサーフボードは、EPS素材のサーフボードに比べて、性能のバランス性に優れています。
例えば『スピード性』や『安定性』や『反発性』など。サーフィンをする上で大事な性能がバランス良く備わっています。
なので、『費用を抑えたい方』や『バランスの取れたボードが欲しい方』にPU素材のサーフボードはおすすめだと言えます。
EPSがおすすめな人の特徴
EPS素材のサーフボードがおすすめな人の、特徴は下記のとおりです。
EPSがおすすめな人の特徴3選
- 費用(購入費用+維持費)をあまり気にしない方
- できるだけ軽いサーフボードが欲しい方
- 耐久性に優れているボードが欲しい方
先ほども説明しましたが、EPS素材のサーフボードはPU素材のサーフボードと比べて費用が高くなりがちです。
そのため、費用はあまり気にしないという方におすすめです!
またEPS素材のサーフボードは『軽くて頑丈』という特徴を持っています。
そのため、『持ち運びが楽なボードが欲しい方』や『壊れにくいサーフボードが欲しい方』におすすめだと言えます。
サーフボードのPUとEPSの違いとは
サーフボードのPUとEPSの違いは、下記3つの項目になります。
サーフボードのPUとEPSの違い3項目
- サーフボードの構造
- サーフボードの強度
- サーフボードの重さ
それぞれ比較しながら、説明していきます。
違い①:サーフボードの構造
まず1番異なっているのが、『サーフボードの構造』です。
見た目だけだと違いがわかりませんが、実はPUとEPSの中身はまったく異なります。
言葉で説明してもわかりにくいと思うので、図を使って解説していきます。
1番中心にある芯材ですが、PUサーフボードはポリウレタンで作られており、EPSサーフボードは発泡スチロールで作られています。
そしてPUサーフボード 、EPSサーフボード共に、ガラスクロスは2枚目に使われています。
最後に1番外側のコーティングですが、PUサーフボードはポリエステル樹脂で囲われており、EPSサーフボードはエポキシ樹脂で囲われています。
このようにPUとEPSは内側の構造が異なっているので、サーフボードの強度が違ったり、重さが違ったりします。
違い②:サーフボードの強度
サーフボードの強度とは、簡単にいうと『壊れにくさ』のことです。
ではどちらが強度が高いのか。
サーフボードの強度が高いのは、『EPS』になります。
なぜならEPSのラミネートに使われているエポキシ樹脂は、PUのラミネートに使われているポリエステル樹脂に比べて、強度が高い特徴を持っているからです。
そのため、EPSサーフボードはリペア(=修理)する頻度が少なかったりします。
違い③:サーフボードの重さ
サーフボードの重さは、『ボードの乗り心地』に直結します
そしてPUとEPSのサーフボードの重さは、下記のとおり。
PUの方が重く、EPSの方が軽い。
なぜならEPSの芯材である発泡スチロールより、PUの芯材であるポリウレタンの方が重たいからです。
これは好みによって分かれるポイントです。
バランス感覚を重視するならPU、テイクオフの速さなどを重視するならEPSといった感じですね。
PUサーフボードのメリット・デメリット
PUとEPSの違いがわかったと思うので、次はPUとEPSのメリット・デメリットについて触れていきます。
まずはPUサーフボードのメリット・デメリットから説明します。
PUサーフボードのメリット3選
PUサーフボードのメリットは、下記の3つになります。
PUサーフボードのメリット3選
- 風の影響を受けにくい
- EPSに比べて重たいのでライディングが安定しやすい
- 価格が安い
PU素材のサーフボードは、EPS素材のサーフボードに比べて重たいので、『風の影響が受けにくい』かつ『ライディングが安定しやすい』というメリットを持っています。
例えばですが、PU素材のサーフボードであれば強風が吹く日でもボードを落としやすいので、風が強くてもサーフィンができる日が多いです。
また大波の日だったとしても、PU素材のサーフボードはバランス感覚に優れているので、問題なく乗ることができます。
またPU素材のサーフボードは、EPS素材のサーフボードと比べて材料費が安く、かつサーフボードを作成する時間も短いので、『価格が安い』というメリットがあります。
PUサーフボードのデメリット3選
PUサーフボードのデメリットは、下記の3つになります。
PUサーフボードのデメリット3選
- 凹みやすく壊れやすい
- 小波のサーフィンに向いていない
- ロングだと重たくて持ち運びが大変
PU素材のサーフボードは、周りを囲っているポリエステル樹脂が柔らかいため、『凹みやすく壊れやすい』仕様になっています。
そのため、フットマークが付きやすかったり、傷が付きやすかったりします。
また小波だと、PU素材のサーフボードは重いのでテイクオフが難しくなってきます。
小波に向いているサーフボードだと、『EPS>PU』という感じです。
またこれはロングボーダー限定のデメリットになりますが、PU素材のサーフボードは重さがあるので、ロングだと持ち運びが大変になります。
特に女性のかたは、駐車場から海に行くまでの距離がしんどくなるので注意が必要です!
EPSサーフボードのメリット・デメリット
次に、EPSサーフボードのメリット・デメリットを説明します。
PUサーフボードと大きく異なるので、ぜひ比較してみてくださいね!
EPSサーフボードのメリット3選
EPSサーフボードのメリットは、下記の3つになります。
EPSサーフボードのメリット3選
- 小波でもサーフィンできる
- 凹みにくく壊れにくい
- テイクオフ時にスピードが出やすい
EPS素材のサーフボードの最大の特徴は、『軽い』ということです。
そのため、サーフィンで波に乗るときにスピードが出やすく、かつテイクオフが早くなるので小波も対応できるようになります。
サーフボードが軽いと、ボードを動かしやすいメリットもあるので、小波でも技を決めることができます。
ただ初心者は技を決めるといった話は2~3年後になってくるので、あまりメリットにはなりません。
またEPS素材は、PU素材に比べて『凹みにくく壊れにくい』というメリットも持っています。
なぜならEPSのラミネートに使われているエポキシ樹脂は、PUのラミネートに使われているポリエステル樹脂に比べて、強度が高い特徴を持っているからです。
EPSサーフボードのデメリット3選
EPSサーフボードのデメリットは、下記の3つになります。
EPSサーフボードのデメリット3選
- 風の影響を受けやすい
- 熱に弱いので管理は必須
- PUに比べて価格が高い
先ほども伝えたとおり、EPS素材のサーフボードの特徴は『軽い』ということでした。
それはメリットに繋がる反面、『風の影響を受けやすい』というデメリットにも繋がります。
例えば強烈なオフショアが吹いているときは、サーフボードが風に煽られて斜面を滑っていかなかったり、スピードを付けづらかったりします。
またEPS素材は、PU素材に比べて『熱に弱い』という特徴も持っています。
例えば、真夏の7月〜8月の時期にEPS素材のサーフボードを置きっぱなしにすると、剥離してしまうこともあります。
そして極め付けは、PUサーフボードに比べて『価格が高い』ということです。
価格が高くなることには、下記2つの理由が起因しています。
- EPSの材料がPUに比べて高いから
- EPS素材は加工がしにくく、作業工数がかかってしまうから
そのため、EPS素材のサーフボードはPU素材のサーフボードに比べて、2~5割ほど価格が高くなる傾向があります!
【補足】ソフトボード(スポンジボード)はサーフィン初心者におすすめ?
これまでサーフボードのPUとEPSについて説明してきました。
しかしそれ以外にも、『ソフトボード』があることはご存知でしょうか?
こちらも同じように、『特徴』や『メリット・デメリット』を説明していきます!
ソフトボードの見た目・特徴
ソフトボードの最大の特徴は、『スポンジ素材』が使われていることです。
先ほど説明していた『PUサーフボード』や『EPSサーフボード』は、下記のとおりスポンジが使われていませんでした。
しかし、ソフトボードは全体的にスポンジで作られている、もしくは芯材の周りがスポンジで覆われているといったように、少なからずスポンジ素材が使われています。
スポンジ素材が使われているがゆえに、下記のような特徴があるのもソフトボードの特徴です。
- 一般的なボードと比べて浮力がある
- クッション性がある
- 材料が安いのでボード自体も安価
上記のような特徴があるため、サーフィン初心者にも重宝されているボードになります!
ソフトボードのメリット・デメリット
ソフトボードのメリットとデメリットは、下記のとおり。
ソフトボードのメリット5選・デメリット3選
- ソフトボードのメリット5選
・怪我をしにくい・させにくい
・波に乗れる本数が多い
・上達スピードが早い
・初心者に優しいリーズナブルな価格
・壊れにくいので安心して使える
- ソフトボードのデメリット3選
・ターンがやりにくい
・ワックス汚れが目立ちやすい
・大きな波の時にキャパオーバーになる
特に、『上達スピードが早い』や『初心者に優しいリーズナブルな価格』という部分は、ソフトボードの特権です!
それゆえに、今ではソフトボードをファーストボードに選ぶ方が増えてきています。
では次に、ソフトボードがおすすめな人の特徴を3つ挙げていきます。
ソフトボードがおすすめな人の特徴
『それで結局、ソフトボードってどんな人におすすめなん?』という部分を最後に説明します。
具体的には下記のような方に、ソフトボードはおすすめです!
- サーフィン初心者(サーフィン歴1年未満)
- ショートボードしか持っていない方
- サーフィンカムバック組
ソフトボードは浮力がある分、テイクオフが早く、1日サーフィンするだけでもたくさんの波に乗れます。
つまり、練習量が必然的に多くなるので、サーフィン初心者には最適です。
またソフトボードは小波も対応できるので、ショートボードしか持っていない方にもおすすめです!
ショートボードは浮力が少ない分、最低でもモモ以上の波がないとサーフィンができません。ですがソフトボードが1本あればヒザ波でも十分に楽しめます。
そしてサーフィンカムバック組にもソフトボードはおすすめです!
なぜならソフトボードは安定感があるため、パドリングが楽、かつテイクオフもすんなり出来てしまうからです。
ソフトボードがおすすめな人の特徴に該当した方は、ぜひソフトボードを検討してみてくださいね!
以下の記事では、初心者でもガンガン波に乗れるソフトボード3選を紹介しています。
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【まとめ】サーフボードのPUとEPSは自分の好み次第!
今回は、サーフボードのPUとEPSの違いについて説明してきました。
本記事のおさらい
- PUとEPSの違いはサーフボードの『構造』や『強度』や『重さ』
- PUとEPSは違った特徴をもっているので人によっておすすめは変わる
- PUが多数派のボード、一方でEPSは少数派のボード
- サーフィン初心者が選ぶなら『PU』もしくは『ソフトボード』
PUとEPSはまったく性質の違ったものであるため、一概に『こちらがおすすめ!』ということはできません。
ですが、PUはコスト面で安い&バランス性に優れている特徴があり、EPSはコスト面で高いけど軽くて頑丈といった特徴がありました。
ぜひこの機会に自分に合ったサーフボードの系統を見つけてみてくださいね!
サーフィン初心者であれば、基本的に『PU素材のサーフボード』もしくは『ソフトボード』を選んでおけば問題ありません。
ソフトボードであれば、PU素材のサーフボードの半額ほどの価格で購入できるので、お財布にも優しくおすすめです!